12月27日(木)、語らい座大原本邸にて、今年度、倉敷美観地区をスタディ・フィールドとした実践的な学びの発表会「スタディートーク」を倉敷市日本遺産推進室との共催により実施しました。
生徒・教職員・保護者・地域の方、計64名がブックカフェにて、時間を共有しました。

まずは、大原本邸の山下館長から「三方良し」の精神。商人道(商いをする人の合理性)、倉敷につながる民活精神・町衆文化など倉敷の商業高校で学ぶ意義を確認しました。地域に出て行動し、考える。簡単に正解を求めない。自らの混沌を言語化する。よく見る、よく聴く、よく考えることの大切さを学びました。

国際経済科浮田さん(3年)と商業科岡田くん(3年)による8月実施スタディ・ツアーの報告です。浮田さんは、これまで部活動で一生懸命で、美観地区に行く機会も興味もなかったけれど、「たった2日間でこれまで何気なく見ていた景色に意味を持った。」岡田くんは、児島ジーンズストリートや繊維産業の見方を住民ならではの視点と自分の夢を熱く語りました。

2年生は、観光キャラバン隊として東京で旅行代理店やとっとり・おかやま新橋館で観光PRした倉敷でのツアープラン「心映え 心晴れ 倉敷color」を報告。続いて、3年生「課題研究」AAA(トリプルエー)講座は、商業科3年藤田さんによる観光ボランティアの紹介。制作動画の披露。「宇宙人に倉敷美観地区を紹介する」は、大爆笑に包まれました。

こののち、倉敷市日本遺産推進室藤原主任より「なるほど なっとく倉敷物語」では、倉敷は幕府直轄地(天領)だった。商人がつぎつぎと新しいことを考えて、成功を収めた商人の町。そして、その倉敷文化を守るために貢献した大原家。なぜ、綿やいぐさを作るようになったのか。それは、自由に商売ができた背景があることなど、繊維産業は、商業の歴史でもあることを学びました。

最後にスタディサポーターとして、来場された地域の方から倉商生への期待を込めたコメントをいただきました。
倉敷市日本遺産ストーリー「一輪の綿花から始まる倉敷物語」の構成文化財である大原本邸の場のチカラ、地域の皆様に温かい空間でのスタディ・トーク。これからも地域の中で「よく学び、よく聴き、よく考える」倉敷商業高校らしい学習活動をしていきたいと思います。
ありがとうございました。