昨夜の雨があがり晴天となった今朝、駐車場となるグラウンドは大きな水溜まり。早朝より野球部の生徒や係の先生方が泥んこになってグラウンドの水抜きをしました。卒業生の多くは、昨夜なかなか寝付けなかったという声が…。新型コロナウイルスの影響で、今日は史上でも異例の第71回卒業証書授与式です。

 卒業証書は、情報処理科(代表:洲脇ちひろさん)・国際経済科(代表:岡田麻佑さん)・商業科(代表:髙見 崚君)の順で授与されました。式辞では校長先生から「自分の可能性は自らの手のひらにある。人の能力は努力し続けることで無限に拡がる。目の前に立ち塞がる大きな壁は、大きな扉として希望や幸福へのチャンスに…。雨や嵐があってこそ美しい虹が見られる。感謝の気持ちを忘れず誠実で豊かな人間関係を築いて欲しい。」と述べられました。

 在校生を代表してたった一人の出席となった浅沼美咲さんから「新入生歓迎会・定期戦・倉商祭など、それぞれの行事に懸ける思いを強く感じた。部活動でも努力することの大切さ、仲間と協力することの大切さを数え切れないほど多く教わった。『至誠剛健』に恥じぬよう一生懸命取り組み、新たな価値を創造し発展させたい。」と送辞が述べられました。

 

 卒業生を代表して守 佑海君から「幼いころから憧れた倉敷商業の校門をくぐった3年前の記憶と最高の友との出会い、作り上げた思い出が蘇る。吹奏楽部や応援部、多くの友と保護者の方々から声援を受けた夏の大会の決勝戦。悔し涙の止まらなかったあの瞬間の光景は一生忘れられない。手厚くご指導してくださった先生方、18年間面倒を見てくれた家族、迷っている時そっと後押ししてくれた。最後に感謝の気持ちを伝えたいのが、緑学年の皆さん。どんなに辛い時でも悩んでいる時でも、学校へ行けば皆と笑顔で話をでき何度も救われた。倉商の思い出を胸に刻み、それぞれの道を歩んで行きましょう。」と答辞が述べられました。

 今年、唱歌は「仰げば尊し」「蛍の光」は省略され、「校歌」のみを卒業生と教職員で歌いました。卒業生を会場から送り出した後、保護者・学年主任からの謝辞。各クラスではそれぞれ感極まる最後のホームルームで閉じました。心に残る大変素晴らしい卒業式の一日になりました。