倉敷ロイヤルアートホテルのレストラン「八間蔵」では、毎年、芸術の秋に、大原美術館の絵画をモチーフにしたお料理を創作し、「蔵と名画」というコース料理を提供しています。この「蔵と名画」のランチコースのメニューについて、倉敷商業高校と岡山東商業高校の生徒が参加する、お料理アイデアコンテストが行われました。

今年で第5回目となるこのコンテストで、倉敷商業高校2年生 中島 和泉さんが最優秀賞を、2年生 時松 潤さん、島田 幸華さんが優秀賞を受賞しました。この3名が考えたお料理が、実際にレストラン「八間蔵」にて振舞われます。

最優秀賞を受賞した中島 和泉さんのアイデアを、料理長の川渕氏が調理した「タイのカルパッチョ」。アイデアのもととなった絵画は、児島虎次郎の作品「朝顔」です。タイ、ルッコラ、パプリカ、グレープフルーツなどの食材で鮮やかな絵画の色彩を、また、絵画の初夏の空気感を、グレープフルーツのさわやかなドレッシングで表現しました。

優秀賞を受賞した時松 潤さんのアイデアを、料理長の川渕氏が調理したデザート「フルーツ朝顔」。

様々なフルーツが色鮮やかです。また、ビオラやジニアなどのお花を添えてあり、絵画のイメージも美しく表現しています。フルーツ王国おかやまにふさわしいデザートだと、審査員の先生から高評価をいただきました。

同じく優秀賞を受賞した島田 幸華さんのアイデアを、料理長の川渕氏が調理したデザート「色の波」。ブリジット・ライリーの絵画作品「花の精」をもとにしています。クレープや焼きリンゴを波のように重ねることで、絵画の波のような画面を表現しています。また、「花の精」というタイトルから、クリームを花の形にし、花の蜜を表現するためにはちみつで味付けをしています。

今年4月から5月にかけて、美術の授業で大原美術館の絵画を鑑賞し、生徒は興味を持った絵画作品2点を選んで、その作品からイメージを膨らませオリジナルのお料理を考え、アイデアスケッチを描きました。倉敷商業高校・岡山東商業高校の2校合わせて約300点の応募作品の中から、一次審査により36作品に絞られ、さらに二次審査により5作品に絞り込まれました。

9月30日に行われた最終審査では、この5作品のスケッチをもとに、倉敷ロイヤルアートホテルの料理長 川渕 浩章 氏により実際に調理されました。5名の生徒は自分の考えたお料理のプレゼンテーションを行い、審査員による試食を含めた厳正な審査により、最優秀賞1点、優秀賞2点が選出されました。

「蔵と名画」ランチコースの販売は、平成29年10月18日~12月5日です。メニューの内容や販売時間など詳しくは倉敷ロイヤルアートホテルのホームページをご覧ください。

倉商スクール手帳 卒業生からのメッセージより
「自分のできる限りの力で検定取得してください。それが絶対に、進学や就職に役立ちます。 商業科 男子」