芸術の秋、毎秋恒例の芸術鑑賞会。今年は古典芸能の年です。京都から「茂山千五郎家」をお招きし、「萩大名」と「濯ぎ川」の演目を楽しみました。

 「狂言」といっても、なかなか本物の公演にふれる機会もありません。最初に「狂言」の楽しみ方について、解説・ワークショップを島田洋海さんよりわかりやすく説明していただきました。

 ワークショップでは、本校より9名の生徒と3名の先生(ALT含む)が参加し、話し方、姿勢等について体験しました。それぞれに一生懸命取り組みますが、その一つ一つの仕種に会場から大爆笑が巻き起こり、本物の狂言に大変興味や関心が湧きました。

     

 前半の演目の「萩大名」は、名庭園の萩見物をすることになった成り上がり大名と、その大名に仕え和歌を教える太郎冠者(たろうかじゃ)、そして訪問先の庭の亭主とのやりとりで、和歌をきちんと覚えきれない大名が大恥をかく内容。

    

  後半の演目は「濯ぎ川」(すすぎがわ)。姑(しゅうとめ)と嫁から仕事ばかり押しつけられる婿(むこ)。その婿が洗濯の濯(すす)ぎに来ていた時、日頃の不満の反撃を仕返すやりとりの内容。

    

 生徒会長の香月君から謝辞を述べた後、「濯ぎ川」で婿役を演じられた茂山千五郎さんから、岡山後楽園など岡山市では度々講演に来ているので、より「狂言」に親しんで欲しいとご紹介がありました。

 室町時代から引き継がれている「狂言」の魅力を十分堪能できた一日となりました。

倉商スクール手帳 卒業生からのメッセージより
「家族への感謝の気持ちを忘れないでください。きっと、あなたのことを誰よりも応援してくれています。  国際経済科 岡田 竜之介」