来春、社会人や上級学校等へ進む現3年生を対象に、倉敷税務署と岡山県選挙管理委員会と倉敷市選挙管理委員会の連携により、「税と選挙」のテーマで、税に関する講話と模擬投票から開票作業まで模擬体験をしました。

 中国税理士会の下野様から、財政・税金、税金の種類から税金の支出内容等について解説がありました。

 倉敷税務署の正本様からは、徴収された税金で「倉商国大統領選挙」の選挙の模擬投票を前提に、それぞれ政策の異なる3候補者の説明を聞き、有権者となった生徒が個々のワークシートに選出したい理由等を書き分けました。

 岡山県選挙管理委員会の向原様からは、立候補者の受付から投票日に至る「明るい選挙の推進」のため投票までの裏方で準備がされていることについて説明がありました。

 最後に、倉敷市選挙管理委員会の伊藤様からは、それぞれの自治体の選挙会場から開票作業の運営について説明がありました。各クラスからは、実際に投票会場で一日運営されている投票立会人・名簿受付係・投票用紙交付係・投票管理者を配置し、各生徒名が記載された「投票所入場券」が配付され、アルミ製の投票台や投票箱を実際に使用し投票を行いました。

 本日の投票は、インフルエンザ等の流行で各クラス欠席が多い状況ですが、「国の借金(公債残高)の返済を進め、未来への負担の先送り解消」を政策主張した「雪家九一」氏が146票、「地域医療の充実を図り、総合病院の誘致のため所得税の増税」を主張した「皿利 満」氏が72票、「地域福祉の充実を図り、総合福祉施設の建設」を主張した「毛家太郎」氏が42票、その他「無効票」が3票でした。

 今年7月に行われた参議院選挙では、18-19歳の投票率が27.7%、20-29歳の投票率が29.7%として、若い世代の関心の低さから若い世代の主張が選挙に反映されていない現状等が指摘されました。隣国香港で連日若者が中心となって主張する抗議行動などを例に、若い世代の将来をかけて今後の投票の推進に繫がればと思います。最後に学年を代表して、守君から「今後は少しでも選挙に参加し、若者の意見が通るようにしたい。」と謝辞がありました。