今日、学年末考査前で12年生は三学期最後の授業となりました。先日は3年生ご担当のお二人の先生の授業を紹介しましたが、今日も今年度を以て定年退職されるお二人の授業が「一般公開」されました。

 最初に商業科の三村先生のご紹介です。ご自身が担任される24組で「財務会計Ⅰ」を教えています。商業科目「簿記」の上位科目で、金融庁「EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)」を利用して、企業の財務諸表を実際に引用して財務分析する内容の授業です。事前に各自関心をもった同業2社を比較しての分析発表会です。コロナ禍でも好調であった企業や逆に不振に陥った企業など分析することができました。正に「実学」に繋がる実りの多い1時間となりました。授業の最後に担任生徒から心温まる花束の贈呈がありました。

 続いて副校長の近藤先生のご紹介です。ご専門は「地歴公民」です。お立場的に日常は授業を持てないのですが、今日は特別に18組で「私の履歴書?」と題して最後の授業をしていただきました。「私と商業高校」「私と珠算」「私と地歴公民・地理」「教員生活を振り返って」「生徒の皆さんに望むこと」に分けてお話を聞かせていただきました。これまで勤務した学校は「商業」科目を学ぶ学校が比較的多く商業高校が身近な学校であったこと、苦手ながらも「珠算」に長年取り組んだこと、小学校の頃から地球儀を手作りする機会が何度かあり、同じことを繰り返すことで別の見方や考え方を持つようになったことなど、これまでの多くの体験から次の3点についてご教示くださいました。

(1)時間を忘れて一生懸命取り組む経験を積んで欲しい。
(2)他人の話を聞く耳、世の中を見る目をもって欲しい。
(3)教員となる人もいて欲しい。

 40年近いこれまでの長い教員生活、大変お疲れ様でした。お二人の最後の公開授業には他の多くの先生方も駆けつけられ、大変有意な1時間を過ごすことができました。ありがとうございました。