今日の入学式を待ちわびていたかのように、中庭のサクラの花も強風にあおられながら最後の美しさを見せて咲き誇ってくれています。快晴のもと真新しい制服に袖をとおし、新入生の皆さんはまぶしいほどに輝いていました。在校生の各部の皆さんが、早朝より最後の清掃点検や受付準備をしてくれていました。体育館には新入生と保護者の皆様が入り、在校生の皆さんは各教室にてリモート配信を閲覧しての入学式となりました。

 式辞で校長先生から次の三点を訓示されました。一点目は『本物の専門性を身に付けること』。今まで学んだことのない専門教科『商業』を将来仕事に就いたときに役立つ知識や技術の実学として身に付けて欲しい。二点目は『相手を思いやることができる優しい心を持つこと』。自ら進んで挨拶して意思の疎通や心の通い合いを大切にして欲しい。三点目は『失敗を恐れず、様々な活動に挑戦すること』。大切なことは失敗から何を学び、何度立ち直れたかが大切。『学び・人間性・行動』全てにおいて、その価値や質を高め、中途半端でなく本物を目指し『倉商ブランド』と呼べる社会で通用する力を付けて欲しい。述べられました。

 来賓の山縣PTA会長様からは、「倉商の歴史・伝統を感じながら、先輩や仲間との絆を深め、今日から始まる高校生活を有意義なものにする。三年後に誇らしく充実した気持ちで巣立つことができるよう、悔いのない高校生活を送って欲しい。」と祝辞が述べられました。

 新入生を代表して久保田さんから、「『至誠剛健の校訓のもと、先輩方が築いてこられた伝統を大切にし、輝かしい未来へとつながる有意義な高校生活を送りたい。」と誓詞が述べられました。

 式次第の「校歌」は、昨年からの行事では一切歌われておらず、在校生の2年生以下は歌えない現状にあります。今日は校長先生自らが代表して「校歌」をフルコーラスされ、会場参加者の心深く響き渡りました。

 式後は各クラスの担任紹介があり、各教室で一日も早く『倉商生になるためのLHRが執り行われ、本校自慢の大樹のサクラのもとでクラス写真が撮影されました。来週から2・3年生の先輩方と共に学校生活がスタートします。『青学年』全員でよりよい学校生活が送られるよう日々を大切に頑張りましょう。