商業科目「商品開発」にて商業科3年生115名が、文具メーカーコクヨの商品開発を学びました。普段使っているノートや教室の机や椅子など、身近なメーカーです。今回、お話いただいたのは、コクヨ山陽四国販売株式会社代表取締役白髭千晴氏です。白髭社長は、学校関係管理職や企業人への手帳活用セミナーなど、講演依頼も多数受けられています。


 今回、身近な商品に興味を持つために「推し文具」として、文具スケッチと解説課題、コクヨについて調べるために、各々つくった「コクヨ新聞」の課題を経て、手帳活用セミナーの日を迎えました。白髭社長の手帳活用法、選んだ商品をどのように使いこなすかという視点も含めて、お話いただきました。
本校の生徒が、所持する「倉商手帳」は、夢や計画、周囲の方からの応援メッセージを書くページがあります。年間のスケジュールは、すでに印刷されており、考査の日程や成績を書くページ、さらには、卒業生からの「格言」も各ページに印刷されています。白髭社長は、この倉商手帳を丁寧に解説いただき、そこに込められた意義や有用性をお話頂きました。生徒は、まだまだ書き込まれていない今年度の倉商手帳を見つめながらも、自分自身の未来を見つめていました。


 夢や目標を描き、それを達成するために手帳を活用する。限られた時間を、決められたタスクをこなすのか、自分自身で選んで取り組んでいることかということも記録をしていくとわかるということなど、自分の意志や考えを持つことの大切さも教えてくださいました。社長になると個人以外にマネジメントの対象が多く、複雑になる。学生は、自分の将来のため、自分に向き合い、考え過ごすことが大事。そのためのツールとして、手帳がある。手帳を通して、商品への見方や考え方を深めた時間でした。生徒とともに教職員も参加し、時間の使い方、夢や目標に近づくためのヒントをいただいた時間となりました。