倉敷商業高校では有志が集まって倉敷の繊維製品をPRする『倉商ツムグプロジェクト』という活動を行なっています。秋に行ったPR活動前の事前学習の様子をお伝えします。

前半は、倉敷市日本遺産推進室の池田康幸様が、レクチャー&まち歩きをしてくださいました。

   

なぜ倉敷が“繊維のまち”と呼ばれているのか、なぜ町並みが「和」と「洋」の両方を感じられるものになっているか、「日本遺産」に認定されているとはどういうことか、etc.について教えていただき、地域の“これから”についても考えをめぐらせました。

   

「17年間住んでいる倉敷市ですが、知らないことはまだまだたくさんあると実感しました。ジーンズストリートや学生服が有名なことから綿花や衣服については知っていましたが、その歴史などが深く知れてすごく勉強になりました。特に、干拓地には塩分が多いことからの工夫があり、そんな中で今でも歴史が続いていることに感動しました。倉敷美観地区に洋風の建物がある理由も知れて、和と洋の建物がある美観地区ですが全然浮いてなくてむしろその景観を楽しめるなと思いました。」《商業科2年生女子感想》

後半は、IGUSA LABO代表の今吉俊文様によるい草コースターのワークショップでした。畳表の材料として馴染みがあるい草ですが、かつては岡山県南部がい草の一大産地だったこと、今でもその加工技術が継承されていること、その伝統を一生懸命に受け継いでいらっしゃることをお聞きしました。

 

「い草について何も知らなかったけど説明を聞いたり実際に体験したりして、大変だったけど趣味になりそうなくらい楽しかったし、い草についてよく知ることが出来ました。本当に参加してよかったなと思えるような体験でとても満足しています。」《商業科2年生女子感想》

「普段い草に触れる機会が無いから実際に体験してみて、色んな色にできることを知ったし、い草の香りも感じることができ、とても興味が湧いた。」《商業科3年生女子感想》

   

参加者一人ひとりにとって新たな発見や学びの濃密な時間となりました。

池田様、今吉様、お忙し中本当にありがとうございました。