校長先生から「演壇よりみなさんを眺めて、みなさんは演壇に向かっていつも前を向いて聴いてくれている。これが倉商の良さだと思っている。私は体育館へ入るときに礼をする習慣がついている。その場で鍛錬すること、自分を高めお互いを認め合うなどして自分の成長に繋げられている場だと考えている。世の中には、優秀で誠実で謙虚な人はまれだと思う。そのような人を目指して欲しいと思う。

  

 校長室・書道準備室の入口に今年4月にG7倉敷労働雇用大臣会合に本校書道部のデザインでお土産として配付された手拭いを飾っている。その手拭いには『鶴 舞い上がれ 文化を超え言語を超え 国境を越えてひとつになれ 手を取り合うのは今だ 新しい未来に向かえ 世界中に感謝を込めて 祈る』と書道部からのメッセージが書かれている。この1年間の世界情勢は非常に厳しい状況にあるが、倉商では14年ぶりの定期戦勝利や商業実務競技大会は春に13連覇、秋は14連覇と各部活動の活躍が非常に輝いた1年となった。

 2学期を振り返ると、一つは「倉商祭」。熱中症対策等の配慮から、生徒会や先生方、参加された生徒のみなさんに支えられ準備していただき、リーダーとして盛り上げてくれた3年生のみなさんにも大変感謝している。学校を離れ福田公園の地域を知り、視野を広げ学校行事の意味も気が付いたのではないか。自分だけでなく自分以外の人のこともしっかり想いを巡らせる。それが「商業」にとって一番大切なことなのだと思う。みなさんの倉商祭は記憶に残る最高の行事になったでしょうか。

 二つ目は「修学旅行」。日常を離れ、仲間と集団で行動し共に生活をした経験は、何物にも代え難い経験となったはず。このような経験を支えていただいた保護者や先生方にも感謝の気持ちを忘れないで欲しい。他の学校行事や地域連携、部活動も含め『為すことによって学ぶ』これらの経験は何事にも代え難く、今後の人生を鮮やかに彩ってくれて、これらの行事でみなさんが成長してくれることを願っている。今年度も残り少なくなってきている。3年生のみなさん、検定試験を控えた12年生のみなさん、将来を見据えて授業や服装・身だしなみの習慣等もしっかり習得しよう。

  

 先日行われた1年生による社会貢献活動で倉敷市立西小学校のみなさんからお礼の言葉が多く届いている。これからも未来の倉商生になるかも知れない小学生の見本となり続けて欲しい。商業高校生は周囲を気遣い優しさを育む学びをたくさんしてきたはず。商業の本質的な学びをこれからも成し遂げ、検定資格取得や部活動でも同等の学びをしているはず。商業高校生としてルールを守るのは当たり前。服装や態度、言葉遣いなど考えた生活を続けて欲しい。せわしい歳末、事故等遭わないよう安全に年末年始を過ごして欲しい。」と式辞を述べられました。式辞の最中にも校長先生の式辞内容のメモを取る生徒も見られ、倉商生の良さが伺えられる終業式となりました。体育館では久しぶりの校歌斉唱で2学期の学校行事を閉じました。