令和5年12月23日(土)に岡山県青少年教育センター閑谷学校にて、「R5年度倉敷市内高等学校生徒会交流会」が行われました。倉敷市内の公立高校計8校が集い、本校からは、生徒会執行部に所属する5人が参加しました。

まずはセンター所長 香山真一様より、閑谷学校の歴史について教えていただきました。閑谷学校の、持続性や学びの場としての神聖さが意識された建築物そのものとしての価値、武士に限らず、庶民にまで門戸が開かれた教育機関としての価値について学ぶことができました。

国宝である講堂内に移動し、各校入り乱れた10班に分かれ、生徒会活動を行っていて楽しかったことや、今後の生徒会活動でどんな取り組みを行いたいか、といったことについて話し合いました。

また、香山様より「仁と中庸」をテーマに論語についてのご講話をいただきました。

今回のテーマに沿ってピックアップされた章句を音読し、それぞれの章句の解釈を聞きながら、生徒会活動を行っていくうえで信条の一つとすべき「仁」の考え方について学ぶことができました。

 

講堂学習お決まりの清掃も行いました。

 

午後は、センター内に移動し、午前中とは違う10班に分かれてのグループ協議を行い、「文化祭などの学校行事を盛り上げる方法」「校則などの学校のルールを改善する方法」について話し合いました。学校をより良いものとするため、現在の状況の課題や疑問点を挙げ、それらをどうすれば解決することができるのか、活発な議論が交わされました。

また、「今後この交流会をどのように開催するのが良いか」といったことも話し合われ、どのグループからも「今後も開催したい」「開催の頻度を上げたい」「グループ協議の時間をもっと長くしたい」

といった、非常に前向きな意見が出ていました。

今回の交流会を通し、他校と自分たちの学校を比較したり、香山様から助言をいただいたりしたことで、どの生徒も、視野や視座の変容があったのではないでしょうか。

学校をより良く変えていくために、ただ「○○をしたい!」「この校則をなくしたい!」と言うのではなく、現在その状況に至っている要因や、自分たちのアイディアを実現するためにどのようなプロセスを踏めばいいのか、といったことをどのグループも多角的に考えていることが印象的でした。

生徒会が中心となって、全校生徒や教職員、時に企業や地域を巻き込みながら、各校がさらに発展してくことを期待しています。