4/20(土)、金田一耕助春の誕生会実行委員会・横溝正史疎開宅管理組合・岡田地区まちづくり推進協議会様より初めて招待演奏のご依頼を受け、倉敷市真備町岡田にある『横溝正史疎開宅』近隣広場にて、今年で第9回目を迎えた『金田一耕助春の誕生会in桜』のトップステージを演奏させていただきました。

  
  
  
  

 横溝正史は昭和初期ごろに薬剤師として従事していましたが、仕事をしながら執筆していた探偵小説が江戸川乱歩の目にとまります。父が船穂町、母が清音村出身から近い真備町岡田地区へ戦火の激しい神戸市から疎開し、戦時中は禁じられていた探偵小説の執筆構想を練っていたそうです。普段はたいへん静かな農村地帯ですが、地域のご年配の方々が中心となって、春・秋のイベントを開催されています。特に秋の仮装イベント『1000人の金田一耕助』は全国より金田一耕助に扮した方々がJR清音駅より横溝正史疎開宅まで仮装行進される恒例行事でよく知られています。

  
  
  
  
  

 今回の春のイベントの参加者は、地元のご年配の方が多いということで、昭和の曲を多く取り入れ一緒に歌唱できるよう演奏させていただきました。春のうららかな陽気の中、ご来場の皆様とともに楽しいひとときを送ることが出来ました。演奏後は主催者の皆様より身も心も温まるおいしいおうどんを疎開宅の広間でご接待いただきました。昭和初期のたたずまいが味わえる古民家。南側の『金田一畑:きんだいちばたけ』には、ブラックチャームやブラックパーロットなど、不思議さを醸し出す黒いチューリップが大切に育てられています。普段、農村で過ごすことがあまりない私たちにとって、忘れられない貴重な時間を過ごすことができました。たいへんありがとうございました。