令和7年12月11日(木)、本校国際経済科3年生を対象に、NPO法人EURASIA 副理事長のリリヤ・バビィ氏を講師としてお迎えし、国際理解講座を実施しました。

講演では、ウクライナの歴史や国家としての成り立ち、ロシアとの関係、そして現在も続く戦争の現状について、ウクライナ出身であるリリヤ氏ご自身の体験をもとに、具体的にお話しいただきました。空襲警報が鳴るたびにシェルターへ避難しなければならない生活や、停電が起こる日常、それでも人々が「普通の暮らし」を守ろうとしている現実など、ニュースだけでは知ることのできないウクライナの姿に触れ、「平和とは何か」を改めて考える機会となりました。


講演後には、ESS同好会の生徒や有志の生徒との懇談会を行い、講演では聞ききれなかった内容について、さらに詳しくお話を伺うことができました。生徒からは、ウクライナの人々の生活や心情などについて質問が出され、少人数ならではの深い対話が行われました。

生徒の感想には、「今までニュースで何となく見ていただけだった戦争の背景を初めて理解できた」「平和な日常は決して当たり前ではないと気づいた」「自分にできることを考えたい」といった声が多く見られました。今回の講演と懇談会を通して、生徒一人ひとりが国際社会の課題を自分自身の問題として捉え、平和の尊さについて深く考える貴重な学びの時間となりました。
お忙しい中、本校生徒のために貴重なお話と対話の機会を設けてくださったリリヤ・バビィ氏に、心より感謝申し上げます。